KAMINOGEの記念すべき100号となります。
表紙は頭蓋骨骨折以来のコスチューム着用の柴田勝頼です。
表紙を観たら買うしかない一冊ですね。
柴田勝頼 2017年4月9日オカダカズチカ戦からのすべて。
柴田勝頼選手は新日本プロレス所属のプロレスラーです。
以前は新闘魂三銃士と期待された選手となります。
その柴田勝頼選手が挑んだ2017年4月のIWGPヘビー級戦で事故が起こりました。
↓これは煽りVTRです。
頭蓋骨骨折。
衝撃的な事故から4年。
現在の柴田勝頼選手のインタビューです。このKAMINOGE100号ではこの試合の前後について詳しく書かれています。
ここまで話をしたのは、始めてとの事です。
2017年4月 IGWPヘビー級戦 対オカダカズチカ
試合前、試合中
2020年5月に放送されたワールドプロレスリングで柴田勝頼選手がインタビューに答えていました。
この試合は特別な緊張感があった。また「心技体」が揃った試合だったとの事。
しかし、試合前の体調は最悪。なぜなら今までの試合でのダメージの蓄積があったとの事。
試合中どの段階で事故があったかはわからない。試合中に意識はあったとの事。
以前Jクラウンの8冠戦という、ジュニアのベルト8つを賭けたトーナメントが行われ、その決勝戦でグレートサスケ選手が場外へサスケスペシャルを決めた際に、直接場外に頭を打って骨折した事がありました。
そのサスケ選手は試合を継続して、勝利を収めています。
このサスケ選手と同様に柴田勝頼選手も試合を継続しました。
結果負けてしまいましたが、柴田勝頼選手には後悔はないとの事です。
試合後〜手術後
試合後は「よく転ぶな」と思っていたらしい。
当時の映像を観ても、退場シーンはフラフラしています。
柴田選手は意識はあったとの事。しかし右半身の感覚おかしいとは思っていたみたいです。
ここで一つエピソードがあります。
試合後、異変に気が付き救急隊員が来ました。
柴田選手の右半身がおかしいのがわかってたので、
「右手で救急隊員の手を握ってください」と言われ「握れた」そうです。
同様に「右足で蹴ってください」と言われ「蹴った」そうです。
通常であれば反応できないそうですが、さすがプロレスラーですね。
ちゃんと反応して、救急隊員を蹴れているそうです。(蹴られた隊員は可愛そうですが・・・。)
しかしその後病院へ救急搬送され、手術を行う事になりました。
その後言われた数字は絶望的でした。
「急性硬膜下血腫。助かる確率18%。半身不随の確率82%。」
手術が30分遅れていたらあぶなかったそうです。
その後、頭蓋骨を外した状態で2週間。
意識を取り戻してから、最初に思ったことは「G1に間に合わない」。
さすがプロレスラーですね。
※脳みそを触った感触わかりますか?
脳みそを触った感覚はおしぼりを上から押した感覚と同じとの事です。
柴田vsオカダカズチカの試合映像は、新日本プロレスワールドから御覧ください。
手術後〜現在
柴田選手が病院で奮闘する一方で、対戦相手であったオカダカズチカは悩みます。
しかし、柴田選手のお見舞いに行ったり、チャンピオンとして強く振る舞います。
そして、この柴田選手の次の防衛戦であるIWGP戦で印象に残るオカダカズチカ選手の発言があります。
「プロレスラーは超人です。どんな技を食らっても立ち上がり、最後まで諦めないのがプロレスラーです。」
当時は、プロレス界に事故が続いてしまっていた時でした。
この柴田選手の事故以外に、帝王高山善廣選手が脊髄完全損傷、バラエティでも活躍中の本間選手が中心性脊髄損傷となっていて、暗い時期でした。
またプロレスのスタイルも「頭から落とす」「トップロープから危険な技を出す」事がエスカレートしていたので継承が鳴らされていた時期ともなります。
その中でこのオカダカズチカ選手の発言は選手や関係者、ファンを安心させる一言となりました。
またその後柴田選手もリングに突如登場し、ファンを安心と熱狂させています。
それが2017年8月 G1クライマックス決勝戦での休憩時間です。
当時私も試合の観戦に行きましたが、びっくりしました。
「生きてます!以上!」
めちゃくちゃ盛り上がったのを覚えています。
リングで声を聞いて安心しましたが、一方で柴田選手は様々な治療法を試したそうです。
特に印象に残ったのが馬用の電気療法。
通常は「人には行わない」そうです。当たり前ですが、めちゃくちゃ痛いとの事。
現在はみなさんご存知の通り、新日本プロレスLA道場のヘッドコーチを努めています。
このヘッドコーチには自ら志願したそうです。
そしてこのヘッドコーチとして教えるにあたって、柴田選手は格闘技に挑戦していますが、その経験が生かされているそうです。
船木選手や桜庭選手と一緒にやっていた時期もあり、またジムで一般の会員さんへ教えていた事もあり、その経験が大切だったとの事です。
2019年に行われたこのLA道場と新日本プロレスの上野毛道場の対抗戦は盛り上がりましたね!
最後に嬉しい一言がありました!
「柴田勝頼は現役のプロレスラーですか?」
「イエス!」

その他、アントニオ猪木など
玉袋筋太郎の変態座談会 ゲストはアントニオ猪木
最近YouTuberとなった神様アントニオ猪木様がゲストです。
ここからは気になった箇所を箇条書きでいきます。
- ダイヤモンド・プリンセス号に行く予定だったとの事。
- ブラジル移住。お祖父さんがパナマ運河でなくなる。「人の死っていうのはこんなにあっけないのか」
- 「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」
- 振り幅が広い・・・ソマリアの将軍 アイディード、人食い大統領 アミン大統領、ジャニーズ社長 タッキー
- 無観客試合の元祖である巌流島。マサ斉藤さんは「私はあれがあったんで、いまがある。本当に感謝しています。」
- 東京ドーム最高観客者数 猪木引退試合
- 猪木引退カウントダウンの対ベイダー ジャーマン
- 猪木自身が言うベストバウトは「ドリー・ファンク・ジュニア戦」指を骨折した中で1時間。
他にも鈴木みのる選手のコラムや、田村潔司選手、朴光哲選手、浜崎朱加選手、大仁田厚選手のインタビューも掲載されていて読み応え抜群です。
プロレス、格闘技好きの方は是非購読してください。
※最後に。
私はKAMINOGEの定期購読をしていますが、初回の購読期間が6ヶ月でしたが、更新のタイミングが悪く2冊届いてしまいました!
記念号だから2冊保存しますよ!

※KAMINOGE101号の感想もまとめています。表紙棚橋選手です。

※私が2020年に読んだ書籍一覧はこちらです。是非見てください!
https://l-spiral.com/book_movies202001/